借家・借屋(読み)しゃくや

精選版 日本国語大辞典 「借家・借屋」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐や【借家・借屋】

〘名〙
① 借りて住む家。借りた家。借宅。しゃっか。
※文明本節用集(室町中)「借屋 シャクヤ」
浮世草子日本永代蔵(1688)二「今迄は借(シャク)屋に居ての分限といはれしに」
江戸時代身分の称。借家人は借地人とともに一人前百姓町人としては扱われなかった。
※浮世草子・世間娘容気(1717)一「袴代とて銀五枚つつみて、家持借屋(シャクヤ)迄御見せへ来ていやといはさぬ頼みかた」

かり‐や【借家・借屋】

〘名〙
① 借りている家。かりいえ。しゃくや。
日葡辞書(1603‐04)「Cariya(カリヤ)〈訳〉借りている家」
② まにあわせの家。仮屋
玉葉‐元暦二年(1185)八月三〇日「借屋以錦繍類餝之、葺以松葉〈略〉廻廊跡立数間借屋

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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