倭寇・倭冦(読み)わこう

大辞林 第三版の解説

わこう【倭寇・倭冦】

〔「和寇」とも書く〕
一三世紀から一六世紀、朝鮮半島・中国大陸の沿海地域を侵犯・略奪した日本人に対する朝鮮・中国側の呼称。その中心勢力は、北九州・瀬戸内の土豪や沿岸漁民であり、元来私貿易を目的としていたが、一四世紀半ばから海賊化し、米穀・人民を奪取・殺害するなど、相手国に深刻な脅威を与えた。勘合貿易などの進展により、一五世紀中頃にはいったん鎮静。一六世紀、中国大陸南岸・南洋方面に再び発生したが、その集団に日本人は少なく、多くは中国人の密貿易者・海賊であったと考えられている。豊臣秀吉の禁圧で消滅。ばはん。 → 北虜南倭ほくりよなんわ

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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