偽装牛ミンチ事件

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

偽装牛ミンチ事件

ミートホープは田中稔社長の指示のもと、より安い豚や鶏などを混ぜたミンチ肉を「牛100%」と偽って出荷していた。最初に発覚したのは、同社の肉を使って北海道加ト吉(赤平市)が製造し、日本生協連が全国で発売した「CO・OP牛肉コロッケ」。朝日新聞が検査機関に依頼したDNA鑑定が決め手になった。ミートホープの「牛ミンチ」は大手を含む多くの食品会社が使っており、商品撤去など業界は恐慌状態になった。ミートホープは他にも▽ミンチの発色を良くするために家畜の心臓や血を混入▽食中毒菌が検出された肉も学校給食用などに出荷▽外国産の肉を北海道産、国産と表示――など、様々な不正が発覚した。この問題をめぐっては、農水省北海道農政事務所が内部告発を受けながら長期間放置したことも明らかになった。農水省側は「当時、道庁に対応を引き継いだ」などと釈明し、道庁が猛反発する場面も。しかしその道庁も、出先の保健所が内部告発を放置したり、立ち入り検査日をミートホープに事前に知らせていたりしたことが発覚した。

(2007-08-10 朝日新聞 朝刊 2道)

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