精選版 日本国語大辞典 「傾・雪崩・頽」の意味・読み・例文・類語
なだれ【傾・雪崩・頽】
〘名〙 (動詞「なだれる」の連用形の名詞化) なだれること。
② 傾斜地などに積もった雪が、傾斜面を一時に大量にくずれ落ちる現象。《季・春》 〔運歩色葉(1548)〕
③ 一般に、くずれ落ちること。また、そのもの。
※歌舞伎・鳴神(日本古典全書所収)(1742か)「高さ五尺、なだれ七尺ばかりのかき上げ土手」
⑥ 陶芸品で、釉(うわぐすり)が肩からなだれるようにさがっている状態をいう。
※宗達茶湯日記(他会記)‐天文一八年(1549)正月六日「なたれ一筋在」
なだ・れる【傾・雪崩・頽】
〘自ラ下一〙 なだ・る 〘自ラ下二〙
① 斜めに傾く。傾斜する。
② 斜めにくずれ落ちる。くずれて、しだいにすべり落ちる。崩壊する。特に、雪や土砂などが、くずれ落ちる。
※為尹千首(1415)夏「今日いくか猶五月雨のふるはたをなだれて埋む山のしゐ柴」
なだ・る【傾・雪崩・頽】
〘自ラ下二〙 ⇒なだれる(傾)
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