元値・元直(読み)もとね

精選版 日本国語大辞典 「元値・元直」の意味・読み・例文・類語

もと‐ね【元値・元直】

〘名〙
商品の仕入れ値段。また、生産原価。
狂歌・狂歌之詠草(1654)「人のめぬきうらんとすれどもとねにもまはりかねたる水車哉」
② (形動) 損も得もないこと。以前と同じであること。また、そのさま。もともと。
※雑俳・柳多留拾遺(1801)巻一三上「元直だと小山田太郎討死し」
※滑稽本・狂言田舎操(1811)上「笑はれたら本価(モトネ)だア」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android