元帝[前漢](読み)げんてい[ぜんかん](英語表記)Yuan-di; Yüan-ti

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「元帝[前漢]」の意味・わかりやすい解説

元帝[前漢]
げんてい[ぜんかん]
Yuan-di; Yüan-ti

[生]元鳳6(前75)
[没]竟寧1(前33)
中国,前漢第 10代の皇帝 (在位前 49~33) 。姓名は劉せき (りゅうせき) 。父は宣帝,母は共哀許皇后。幼少から儒学好み,宣帝の法律重視の政治を批判したので,宣帝は「漢家おのずから制度あり,いかんぞ徳教に任じ,周政を用いんや。…我家を乱す者は太子か」と嘆じたという。即位後は宣帝の言のごとく,皇后王氏一族の専横招き,外戚,宦官争いも加わって,政治は衰えた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android