元結・鬠(読み)もとゆい

精選版 日本国語大辞典 「元結・鬠」の意味・読み・例文・類語

もと‐ゆい ‥ゆひ【元結・鬠】

〘名〙 髪の髻(もとどり)を結び束ねる糸、紐の類。古くは組糸または麻糸を用い、後世は糊で固く捻ったこよりで製したものを用いる。もとい。
古今(905‐914)恋四・六九三「きみこずはねやへもいらじこ紫我もとゆひに霜はおくとも〈よみ人しらず〉」

もとい もとひ【元結・鬠】

〘名〙 「もとゆい(元結)」の変化した語。〔名語記(1275)〕
幸若信太(室町末‐近世初)「是を菩提のちしきとし世をのかれんとおもふとて、忍び忍びにもといきり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android