光(千葉県の旧町名)(読み)ひかり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「光(千葉県の旧町名)」の意味・わかりやすい解説

光(千葉県の旧町名)
ひかり

千葉県中東部、匝瑳郡(そうさぐん)にあった旧町名(光町(まち))。現在は山武(さんぶ)郡横芝光町(よこしばひかりまち)の北東部を占める地域。1954年(昭和29)東陽(とうよう)、南条(なんじょう)、日吉白浜の4村が合併して町制施行。2006年(平成18)、山武郡横芝町と合併して横芝光町となった。下総(しもうさ)台地から九十九里浜まで細長く延び、中央部をJR総武本線と国道126号が横切る。旧町域は中世、千葉氏の支配を経て、江戸時代は幕府直轄地、旗本領となった。町の南西境界線を栗山(くりやま)川が流れ、米作が盛んで、養豚やネギなどの野菜生産も活発である。国道の近くには工場もある。九十九里浜の一角を占める木戸海岸は海水浴場でにぎわう。8月16日に虫生(むしょう)地区の広済(こうさい)寺で演じられる鬼来迎(きらいごう)は素朴な仏教劇で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

[山村順次]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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