光・電子集積回路(読み)ひかりでんししゅうせきかいろ(英語表記)opto electronic integrated circuit; OEIC

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「光・電子集積回路」の意味・わかりやすい解説

光・電子集積回路
ひかりでんししゅうせきかいろ
opto electronic integrated circuit; OEIC

半導体レーザー光導波路などの光素子と電子素子を一体化した新タイプの集積回路。一体化することで小型軽量化がはかれ,信頼性も向上する。光は大量の情報を高速で扱える長所があるが,光素子の集積技術は電子素子よりも遅れている。そのため両者のいいところをとった素子が OEIC初期の OEICは電子素子同士をフォトカプラーでつないで信号は光でやり取りするものであったが,現在では集積回路内部に光信号が走る光導波路を加工する素子が研究されている。画像認識などに有効な光ニューロチップなどでは OEIC技術が重要となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android