光明寺(京都府)(読み)こうみょうじ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

光明寺(京都府)
こうみょうじ

京都府長岡京市粟生(あわお)にある西山(せいざん)浄土宗の総本山。報国山(ほうこくさん)念仏三昧院(ねんぶつざんまいいん)と号する。1198年(建久9)、熊谷(くまがい)入道蓮生(れんしょう)(次郎直実(なおざね))がここに一宇を建て、師の源空(法然(ほうねん))を請(しょう)じて開山としたのに始まる。1212年(建暦2)源空は入滅、大谷の地に葬られた。しかし念仏停止(ちょうじ)の動きに伴い、叡山(えいざん)の衆徒によってその墓堂が墳墓破壊されたため、遺体はここに移されて荼毘(だび)に付され、塔を建て廟堂(びょうどう)が造営されて寺基が定まった。当時、石棺より光明を放つという奇瑞(きずい)があったので、勅額を賜って寺号としたという。ついで西山派祖証空(しょうくう)がここに住して大いに寺風を振興し、一派の根本道場となった。寺門は戦乱に巻き込まれてしばしば荒廃に瀕(ひん)したが、32世倍山俊意(ばいざんしゅんい)が中興、しかしまたも火災で炎上して、1736年(元文1)以降営々と復興に努め、現在は阿弥陀(あみだ)堂、御影(みえい)堂などが建ち並ぶ。御影堂本尊は宗祖源空が流罪中に母堂からの消息を張ってつくったという張御影(はりこのみえい)。什宝(じゅうほう)に千手観音(せんじゅかんのん)立像、二河白道(にがびゃくどう)図、四十九化仏弥陀来迎図(ともに国重要文化財)がある。

[森 章司]

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