20世紀日本人名事典 「児玉 誉士夫」の解説
児玉 誉士夫
コダマ ヨシオ
昭和期の右翼運動家,実業家 元・ロッキード航空機会社秘密代理人。
- 生年
- 明治44(1911)年2月18日
- 没年
- 昭和59(1984)年1月17日
- 出生地
- 福島県安達郡本宮町
- 経歴
- 18歳で国粋主義運動に身を投じ、建国会、急進愛国党、大日本生産党などに参加。昭和4年の天皇直訴事件などで3回投獄されたが、戦時中は海軍航空本部の嘱託として中国の上海で「児玉機関」を組織し、中国各地で大量の戦略物資を調達。また戦後は20年12月からA級戦犯容疑で約3年間、巣鴨拘置所暮らしをした後、政財界の舞台裏で暗躍していた。ロッキード事件では検察側から脱税と外為法違反で懲役3年6月、罰金7億円を求刑されたが、55年9月から脳こうそくのため東京女子医大病院に入院、東京地検は58年4月、公判手続停止の決定を下す。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報