入込・這入込(読み)はいりこむ

精選版 日本国語大辞典 「入込・這入込」の意味・読み・例文・類語

はいり‐こ・む はひり‥【入込・這入込】

〘自マ五(四)〙
① 囲ったもの、遮蔽されて外から見えないようになったものなどの中へはいる。奥深くはいる。
安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三「入れ替って這入込(ヘヱリコ)んだのを夜目遠目だが何者なるかとすかし見たらネ」
② 頻繁にはいる。いりびたる。また、いりこんで住みつく。
浮世草子傾城色三味線(1701)江戸「こなたも太鼓もって、此里へ年中はいりこふで居るやうにもないおろかな事に」
無理にはいる。わりこむ。
夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部「西洋は這入(ハヒ)り込んで来ましたね」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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