全インド−ムスリム連盟(読み)ぜんインド−ムスリムれんめい(英語表記)All India Muslim League

旺文社世界史事典 三訂版 「全インド−ムスリム連盟」の解説

全インド−ムスリム連盟
ぜんインド−ムスリムれんめい
All India Muslim League

ヒンドゥー教系の国民会議派に対抗させるため,1906年イギリスの指導で結成されたインドイスラーム教徒ムスリム)の政党
東インドのダッカ(現バングラデシュのダッカ)で結成され,初めは親英的であったが,第一次世界大戦後はキラーファット運動を起こして,一時ガンディーの不服従運動に協力。しかし,根強いヒンドゥー・イスラームの対立が続くなか,1924年ジンナーの総裁就任後,再び対英協調路線に転じ,第二次世界大戦中の40年,パキスタンの分離独立を決議し,47年8月これを成功させた。独立後のパキスタン制憲議会では,連盟が絶対多数を占めていたが,1950年代にはいると内部対立が現れはじめ,連盟は徐々に指導力を低下させた。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

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