八代(山梨県)(読み)やつしろ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「八代(山梨県)」の意味・わかりやすい解説

八代(山梨県)
やつしろ

山梨県中部、東八代郡にあった旧町名(八代町(ちょう))。現在は笛吹(ふえふき)市の中央部を占める一地区。1956年(昭和31)八代御所(ごしょ)の2村が合併して町制施行。2004年(平成16)春日居(かすがい)町、石和(いさわ)町、御坂(みさか)町、一宮(いちのみや)町、境川(さかいがわ)村と合併、市制施行して笛吹市となる。旧町域は、御坂(みさか)山地北麓(ほくろく)斜面、笛吹川南岸の浅川扇状地、甲府盆地東部にまたがり、山地が47%を占める。第二次世界大戦前は米麦、養蚕を主体としていたが、近年、モモ、ブドウの果樹栽培が主体となり、耕地の約85%が果樹園である。野菜・花卉(かき)栽培も盛ん。北部に天川(てかわ)工業団地、西部に浅川工業団地が造成され、企業の誘致が図られた。ほかにスポーツ施設などがある。

横田忠夫

『『八代町誌』全2巻(1975~1976・八代町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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