公名・君名・卿名(読み)きみな

精選版 日本国語大辞典 「公名・君名・卿名」の意味・読み・例文・類語

きみ‐な【公名・君名・卿名】

〘名〙 (「きみ」は公卿(くぎょう)の意) 天台宗などで、公卿・殿上人子息弟子とする場合、まだ得度していない児童に父の職名をつけて、大蔵卿(おおくらきょう)治部卿(じぶきょう)右中将大納言などの名で呼ぶこと。また、その名。きょうみょう。
源平盛衰記(14C前)九「切物、奇物責めはたり、出し挙げ借り上げ入り散らして、徳付き、公名付きなんどして、以ての外に過分に成り」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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