普及版 字通 「其(漢字)」の読み・字形・画数・意味
其
人名用漢字 8画
(異体字)箕
人名用漢字 14画
[字訓] み・その
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 象形
箕(み)の形で、箕の初文。其を代名詞・副詞に用いるに及んで、のち箕が作られた。〔説文〕五上に箕を正字として「簸なり」とし、古文・籀文の字形をあげる。金文には箕を簸揚する形、また女に従う形がある。終助詞として、己・記・忌と通用する。
[訓義]
1. み。
2. 代名詞として、その、それ。
3. 強意の副詞として、それ。疑問や反語にも用いる。
4. 終助詞。己・忌・記と同じように用いる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕其 イマソレ・アニナソ・トフラフ 〔字鏡集〕其 コトハ・ソノ・トフラフ・アミ(ニ)・ソレ・コト・ナリ
[声系]
〔説文〕に其声として祺・・・棊・旗・(期)・稘・欺・・騏・麒・・基など十七字を収める。其は箕の形で、およそ方形のもの、その形に区画しうるものをいう。欺・は面を以て人を欺く意で、よりの派生義である。
[熟語]
其者▶・其諸▶・其然▶
[下接語]
何其・誰其・凄其・彼其
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報