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内・中 うち

大辞林 第三版の解説

うち【内・中】

( 名 )
空間的に設定されたある範囲の内部。内側。 ↔ そと 「部屋の-にこもる」 「屋敷の-には他人を一歩も入れない」
時間的に設定されたある範囲の内部。あいだ。 「若い-が花だ」 「朝の-に仕事をすます」 「ぐずぐずしている-に日が暮れてしまった」 「会議は混乱の-に終わった」
抽象的に設定されたある範囲の内部。領域内。 ↔ そと 「これも仕事の-だ」 「そんなのは親切の-にはいらない」
具体的な事物についてある範囲を限定し、その範囲内で事が考えられるべきことを表す語。なか。 「三人の-で一番背が高いのはだれか」 「メンバーの-のだれかを代表に指名して下さい」
心のなか。内心。 「 -に秘めた情熱」 「 -にこもった怨念」 〔は「中」とも書く〕
自分の所属している、会社・役所・学校などの団体や機関。 ↔ そと 「 -の社長」 「 -の学校」
内裏。宮中。 「相撲すまいのことにより-にさぶらひつれど/蜻蛉
天皇。みかど。 「しばしこの事もらし侍らじ。-にも奏せさせ給ふな/源氏 賢木
妻。 「こなたも-(=自分ノ妻)ぢやと思し召しては、又例の我がままが出ませう程に/狂言・右近左近 虎寛本」 「お袋さまやお-さま(=奥様)が、はやはや、お大体たいていさまではござりませぬ/滑稽本・浮世風呂 4
(自分の)夫。 「わたしらが-なんぞは出好きでの/滑稽本・浮世風呂 2
仏教。仏者の側から儒教など仏教以外の教えを「そと」「ほか」というのに対する。 「 -には五戒を保つて慈悲を先とし、外には五常を乱さず礼儀を正しうし給ふ人なれば/平家 2
( 代 )
一人称。わたし。主として関西方言で、女性や子供が用いる。 「 -が悪かったんや」 〔もともと「なか」が前後・左右・上下などの両端を除いた中間部・中央部をいうのに対して、「うち」はある範囲の内部をいう。古くは「と(外)」と対立していたが、中世以降「そと」「ほか」と対立するようになった〕

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

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