内田康夫(読み)ウチダヤスオ

デジタル大辞泉 「内田康夫」の意味・読み・例文・類語

うちだ‐やすお〔‐やすを〕【内田康夫】

[1934~2018]推理作家東京の生まれ。コピーライターを経て作家となる。トラベルミステリー「浅見光彦シリーズなどで知られる。多く作品がテレビドラマ化され、人気を博した。他に「岡部警部」シリーズなど作品多数。平成20年(2008)功績により日本ミステリー文学大賞受賞。

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知恵蔵mini 「内田康夫」の解説

内田康夫

推理作家。1934年11月15日、東京都生まれ。テレビCM制作会社経営などを経て、80年に自費出版した『死者木霊』を機に専業作家となる。82年に始まるフリールポライター・浅見光彦が難事件を解決するミステリーシリーズはベストセラーとなり、『天河伝説殺人事件』など多くの作品がテレビドラマ化、映画化された。83年より長野県軽井沢町に移り住み、作品を発表。2008年、第11回日本ミステリー文学大賞を受賞した。主な著書に、『戸隠伝説殺人事件』などによる信濃のコロンボシリーズ、『「萩原朔太郎」の亡霊』などによる岡部警部シリーズ、歴史小説『地の日 天の海』、戦争小説『靖国への帰還』などがある。15年に脳梗塞で倒れ、17年に小説の休筆宣言して以降は短歌を発表しながら療養を続けていた。病気により連載が中断していた浅見光彦シリーズ114作目(短編除く)の小説『孤道』は17年に未完のまま出版され、公募による続編が完結編として出版される予定となっている。18年3月13日、敗血症のため死去した。享年83。

(2018-3-20)

内田康夫

日本の推理作家。1934年11月15日、東京都生まれ。長野県・軽井沢在住。コピーライター、テレビCM制作会社経営を経て、1980 年に小説『死者の木霊』でデビュー。82年より作家業に専念し、フリーのルポライター・浅見光彦が事件の謎を解くミステリーシリーズなどを発表。代表作となった同シリーズの『天河伝説殺人事件』を始め、多くの作品がテレビドラマや映画として映像化されている。その功績により、2008年に第11回日本ミステリー文学大賞を受賞した。15年に脳梗塞で倒れ、17年に小説の休筆を宣言。以後は短歌の世界で創作を続けることを発表した。病気によって毎日新聞夕刊での連載が中断していた「浅見光彦シリーズ」114作目(短編除く)の小説『孤道』は同年5月に未完のまま出版され、続編を公募して完結させることとなった。

(2017-3-22)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「内田康夫」の解説

内田康夫 うちだ-やすお

1934- 昭和後期-平成時代の推理作家。
昭和9年11月15日生まれ。コピーライターなどをへて,昭和55年「死者の木霊」で作家デビュー。フリーライター浅見光彦が活躍するシリーズなど,本格推理小説で定評がある。平成20年日本ミステリー文学大賞。東京出身。東洋大卒。作品に「後鳥羽伝説殺人事件」「遠野殺人事件」「華の下にて」など。

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