精選版 日本国語大辞典 「冬瓜」の意味・読み・例文・類語
とう‐が ‥グヮ【冬瓜】
〘名〙
① ウリ科のつる性一年草。アジアの熱帯地方の原産で、日本には中国を通して古くから伝わった。多くは春に種子を播くが、冬に苗を植えて翌冬収穫することもある。茎や葉には毛が多く香気がある。葉は心臓形で掌状に浅く五~七裂する。雌雄同株。夏、葉腋にヘチマに似た黄色い花をつける。果実は大形の球状または楕円状で長さ三〇~四五センチメートル。果皮は淡緑色で熟すと蝋質の白い粉をかぶる。果肉は淡泊な味で煮たり漬物にしたりし、果皮はかんぴょうの代用、わたは洗濯や化粧に用い、種子は利尿の効果がある。漢名、冬瓜。とうがん。かもうり。ちょうせんうり。《季・秋》
※新札往来(1367)上「将又冬瓜に進置候」
② 葉茶壺の分類名称。主に一四世紀に使われた。後の「洞香」と同じともいう。
※遊学往来(14C中‐後)上「壺瓶部類。〈略〉冬苽、大海円壺」
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