冴える・冱える(読み)さえる

大辞林 第三版の解説

さえる【冴える・冱える】

( 動下一 ) [文] ヤ下二 さ・ゆ
〔「さやか」の「さや」と同源〕
月や星が寒い夜空にくっきりと見える。 「 - ・えた月の光」
楽器の澄んだ音色がはっきり聞こえる。 「笛の-・えた音色」
色がくっきり鮮やかに感じられる。また、顔色や表情が生き生きとする。 「 - ・えた青」 「近頃顔色が-・えない」
意識がはっきりする。
頭脳のはたらきが明晰めいせきである。 「朝のうちは頭が-・えている」 「 - ・えた頭脳の持ち主」
(「目がさえる」の形で)(興奮して)眠気がなくなる。 「目が-・えてなかなか眠れない」
腕前や技術が際立って鮮やかである。 「 - ・えた撥ばちさばき」
にぎやかに盛り上がる。 「紙屋仲間の御参会-・えるの-・えるの/浄瑠璃・紙屋治兵衛」
寒さが厳しくなる。冷える。 「春わかず-・ゆる河辺の葦の芽は/宇津保 春日詣」 → さえない

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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