冷入(読み)ひえいる

精選版 日本国語大辞典 「冷入」の意味・読み・例文・類語

ひえ‐い・る【冷入】

〘自ラ四〙
① 寒さが全身にしみとおる。寒さを身に強く感ずる。ひえきる。ひえとおる。
源氏(1001‐14頃)幻「雪降りたりしあか月に、たちやすらひて、我身も、ひえいるやうにおぼえて」
体温がなくなり生気がまったく失せる。すっかりつめたくなる。
※源氏(1001‐14頃)夕顔「ただ、冷えにひえ入て、息は疾(と)く絶(た)えはてにけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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