精選版 日本国語大辞典 「凭・靠・持」の意味・読み・例文・類語
もたれ【凭・靠・持】
〘名〙 (動詞「もたれる(凭)」の連用形の名詞化)
① もたれること。また、もたれるもの。からだをもたせかけるもの。
※大阪穴探(1884)〈堀部朔良〉一一「八角は〈略〉先を取り、仕懸け、這奴が慣手(えて)の『モタレ』を取て、押出し、勝を占めたりとなん」
④ 相場で、人気の出尽した後、大量に買い戻しても相場への影響力が衰え、株価の上昇が望めないような状態。また、これ以上の資金力がなくなった状態。
もた・れる【凭・靠・持】
〘自ラ下一〙 もた・る 〘自ラ下二〙
① 物や人に身体などを寄せかける。寄りかかる。
※為尹千首(1415)雑「岸なだれ岩にもたるるふし松のこれより後は風騒ぐとも」
② 甘えたさまで頼る。また、しつこくつきまとう。
④ じゃまになる。差しつかえる。
※当世花詞粋仙人(1832)「じゃまになるのを、もたれる」
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