刃向・歯向(読み)はむかう

精選版 日本国語大辞典 「刃向・歯向」の意味・読み・例文・類語

は‐むか・う ‥むかふ【刃向・歯向】

〘自ワ五(ハ四)〙
① かみつこうとして、歯をむきだして向かっていく。また、刃物を持って向かっていく。
浄瑠璃源平布引滝(1749)一「仁者に刃向ふ釼もなくすごすご立ッて行綱は」
② 逆らう。抵抗する。敵対する。
※歌舞伎・浮世柄比翼稲妻(鞘当)(1823)三幕「どうぞ、あなたに、刃向(ハムカ)ふ事は」

は‐む・く【刃向・歯向】

〘自カ四〙 戦場で敵と出会う。敵対する。
※車屋本謡曲・景清(1466頃)「はむいたる兵は、四方へばっとぞ逃げにける」

は‐むかい ‥むかひ【刃向・歯向】

〘名〙 はむかうこと。抵抗。敵対。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android