デジタル大辞泉 「分」の意味・読み・例文・類語
ぶん【分】[漢字項目]
[学習漢字]2年
〈ブン〉
1 全体をいくつかにわける。別にする。別々になる。「分解・分散・分譲・分担・分配・分布・分離・分類・分裂/案分・区分・細分・等分・配分」
2 全体からわかれた一部。全体を構成する一部。「分家・分校・分身/水分・成分・部分・養分」
3 わかれ目。時間の区切り。「時分・秋分・春分・節分」
4 各人にわけ与えられたもの。性質・身分・責任など。「分限・分際/応分・過分・士分・自分・
5 物事の程度や状態。「分量/気分・十分・寸分・存分・多分・大分・余分」
6 見わける。わかる。「
〈フン〉
1 見わける。わかる。「分別」
2 重さ・時間などの単位。「分針・分速・分銅」
3 短い時間。わずか。「分陰・分秒」
〈ブ〉
1 物事の程度。「大分」
2 割合・長さ・重さなどの単位。「九分九厘・五分五分」
[名のり]くまり・ちか・わか
[難読]
ぶん【分】
2 ある範囲の分量。区別されたもの。「あまった
3 その人の持っている身分や能力。身の程。分際。「
4 当然なすべきつとめ。本分。「学生は学問をその
5 物事の状態・様子・程度。「この
6 仮にそうであるとする状態。「行く
7 しな。ほう。
「よい―のふだん着に着換えている」〈鴎外・阿部一族〉
8 それだけのこと。だけ。
「
9 他の名詞につけて用いる。
㋐それに相当するもの、それに見合うものの意を表す。「増加
㋑その身分に準じる意を表す。「私の兄貴
㋒成分の意を表す。「アルコール
㋓区切られた時間の意を表す。
「夏―の水飴の様に、だらしがないが」〈漱石・坊っちゃん〉
[類語]勤め・
ぶ【分】
2 利益の度合い。「
3 平らなものの厚さの度合い。「
4 音楽で、全音符の長さを等分に分けること。「四
5 全体を10等分したもの。10分の1相当の量。「工事は九
6 単位の名。
㋐割合・利率で、1割の10分の1。全体の100分の1。「打率二割三
㋑尺貫法で、1寸の10分の1。
㋒尺貫法で、1匁の10分の1。
㋓温度で、1度の10分の1。体温にいう。「七度八
㋔江戸時代の通貨で、銭1文の10分の1、または金1両の4分の1。
㋕足袋などの大きさで、1
ふん【分】
2 角度および経度・緯度の単位。1分は1度の60分の1。記号′ 分角。
3 尺貫法の目方の単位。1分は1
[補説]上に来る語によって「ぷん」ともなる。
[類語]時・秒