切下髪(読み)きりさげがみ

精選版 日本国語大辞典 「切下髪」の意味・読み・例文・類語

きりさげ‐がみ【切下髪】

〘名〙 髪の毛を首のつけ根のあたりで切りそろえ、束ねて後ろに垂らしておく髪型中国で夫の死後、操をたてるためにした髪の模倣で、多く未亡人が行ない、大正時代頃まで行なわれた。下げ毛。切髪。切り下げ。
※家(1910‐11)〈島崎藤村〉下「切下げ髪にして、黒い袴を穿いてネ。突然入って来たかと思ふと、説教を始めました」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「切下髪」の意味・わかりやすい解説

切下髪
きりさげがみ

切下げともいう。日本髪一種封建社会における未亡人の髪型。肩のあたりで髪を切りそろえ束ねて,その毛先を散らし垂らすもの。明治以降は社会思想変遷洋髪普及により次第にすたれた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android