れつ【列】
[1] 〘名〙
① ならぶこと。
つらなること。また、そのならび。つらなり。行列。
列次。
※
懐風藻(751)在常陸贈倭判官留在京〈
藤原宇合〉「包
レ列置
レ師、咸審
二才周
一」 〔易経‐繋辞上〕
※
紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一〇月一六日「
藤原ながらかどわかれたるは、列にもたちざりけり」
③ 数学で、行列または
行列式の縦の並びのこと。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕
[2] 〘接尾〙 つらなっているものを数えるのに用いる。
れっ‐・する【列】
[1] 〘自サ変〙 れっ・す 〘自サ変〙 並ぶ。つらなる。出席する。また、仲間に加わる。
※
今昔(1120頃か)二八「此田楽の奴原
(やつこばら)は、馬の
左右に烈しつつ」
[2] 〘他サ変〙 れっ・す 〘他サ変〙 並べる。つらねる。また、仲間に加える。
※中外抄(1137‐54)久安四年八月二五日「
其人の上に列せよと云宣旨は常事也」
つらら【列】
〘形動〙 (「つら(列)つら(列)」の変化した語) 列をなしているさま。つらなり続くさま。
※
万葉(8C後)一五・三六二七「わたつみの
沖辺を見れば 漁りする
海人の
娘子は 小船乗り 都良々
(ツララ)に浮けり」
つらら・く【列】
〘自カ四〙 ならびつづく。列をなす。つらなる。
※
古事記(712)下・
歌謡「沖へには 小船都羅羅玖
(ツララク) くろざやの まさづ子吾妹 国へ下らす」
れち【列】
※宇津保(970‐999頃)祭の使「
中島の
釣殿に〈略〉
博士・
文人、れちひきてつきなみぬ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「列」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
列
表計算ソフトなどにおけるワークシート上の縦の並び。カラムやフィールドとも呼ばれる。通常、左から順にアルファベットでA、B、C...と番号が振られている。
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世界大百科事典(旧版)内の列の言及
【商業】より
…このような状況のもとにおいて,生産企業は自己の商品の流通を独立の商人に依存せず,みずから市場に乗り出し,市場の不確実性除去に努める。すなわち自家販売組織の編成,および商人の独立性を形式的に残しながらその実質的従属化を達成していく商人系列化を図る。いわゆる〈配給〉の領域が形成される。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」