普及版 字通 「判(漢字)」の読み・字形・画数・意味
判
常用漢字 7画
(旧字)
7画
[字訓] わかれる・わかつ・さばく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(半)(はん)。は牛を両分する意。(八)は刀を加えて両分する意とする。〔説文〕四下に「つなり」とあり、(分)は刀でものを両分する意。契約書を両分してその一片を持つことをといい、〔周礼、地官、媒氏〕に「民のを掌る」とは婚約のことをいう。契約の是非を審定することから、裁判の意となる。
[訓義]
1. わかつ、わかれる、両分する。
2. なかば、かたわれ、はなれる、ちる。
3. さばく、わきまえる、ことわる、あきらかにする。
4. 胖(はん)と通じ、ゆたか。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 コトワル・ワカツ・ワカル・ワル・サク・サダム・アキラカニ
[語系]
・・胖phuanは同声。puanの声義を承け、みな両分の意がある。piun、片phian、辨(弁)bian、別biatも声義近く、両分・分別の意がある。
[熟語]
判案▶・判陰▶・判押▶・判花▶・判解▶・判渙▶・判決▶・判語▶・判合▶・判妻▶・判士▶・判詞▶・判事▶・判釈▶・判書▶・判署▶・判状▶・判審▶・判正▶・判析▶・判然▶・判断▶・判牘▶・判文▶・判袂▶・判別▶・判明▶・判冥▶・判与▶
[下接語]
印判・区判・誤判・公判・裁判・咨判・試判・書判・審判・談判・通判・批判・評判・分判・剖判・離判・連判・論判
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報