刳(繰)形(読み)くりかた

世界大百科事典(旧版)内の刳(繰)形の言及

【建築装飾】より

…建築に加えられる装飾。何をもって建築の装飾要素とするかはあいまいであるが,一般には間取り,構造体の実用的機能に関係しない建築表現,すなわち細部のモールディング(刳形(くりがた))や彩色などを意味する。具体的にそれらの現れる部位は,屋根の棟(むね)飾り,軒飾り,腕木や軒組物や軒裏の飾り,柱頭,壁面装飾,手すりや飾格子,天井飾り,把手(とつて)や蝶番(ちようつがい∥ちようばん)などの飾金物,建具の飾り,窓飾り,モザイクや寄木などの床装飾等々,建築のあらゆる部分に及ぶ。…

【社寺建築構造】より

…日本建築は,明治維新後の西洋建築の輸入により煉瓦造,石造が始まるまで,ながく木造であった。その様式は世界的に見れば,朝鮮建築とともに中国建築様式系の一部であり,その構造・形式の大部分は中国から伝来したものである。しかし日本で始められたものもあり,また細部の取扱い,曲線の性質,意匠の洗練さなどの面で,日本独自の様式をつくっている。日本古来の木造建築のうちでも,社寺建築はながく建築界の主流を占め,その構造もまた和風木構造のなかで最も高度な技術をもつものへと発達した。…

※「刳(繰)形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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