普及版 字通 「券(漢字)」の読み・字形・画数・意味
券
常用漢字 8画
(旧字)
8画
[字訓] わりふ
[説文解字]
[字形] 会意
(けん)+刀。は(べん)+廾(きよう)。は獣掌。(拳)・卷(巻)はその形に従う字。〔説文〕四下に「なり」とあり、(契)は刻画(こくかく)してことを約する意。書契には一般に木や竹を用いて簡という。は巻くものの意に従い、刀で両截して契約の証としたもので、その一半をという。
[訓義]
1. わりふ。契約の証としてその一半をもつ。券別の書。
2. 証書、きって、きっぷ。
3. わかつ、わかち明らかにする。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 チギル 〔字鏡〕 チギル・サキフミ・ツノル・ハツ・カナフ
[声系]
は((けん))声。〔説文〕に声として・眷・卷・など十三字を録する。は獣掌。・卷はの声義を受ける字である。
[熟語]
券拠▶・券契▶・券剤▶・券書▶・券状▶・券帖▶・券台▶・券約▶・券要▶
[下接語]
印券・駅券・押券・金券・契券・估券・沽券・左券・債券・質券・株券・書券・証券・誓券・折券・地券・発券・符券・郵券・旅券
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報