削落(読み)そぎおとす

精選版 日本国語大辞典 「削落」の意味・読み・例文・類語

そぎ‐おと・す【削落】

〘他サ五(四)〙
① 髪を切りおとす。また、剃髪(ていはつ)する。出家する。
※夜の寝覚(1045‐68頃)五「そのままに逃げかくれ、髪をそぎおとしなどもせず、身一つをこがしまさり」
② けずりとる。けずりおとす。〔日葡辞書(1603‐04)〕
イタリアの歌(1936)〈川端康成〉「目の下の癌腫のために、鼻から頬の骨が現はれるまで、肉を削ぎ落として」

そげ‐お・ちる【削落】

〘自タ上一〙 そげお・つ 〘自タ上二〙 そぎ取られて、くぼんだ状態になる。やせてくぼむ。
※悲しき配分(1922)〈鷹野つぎ〉「肩はそげ落ち十文字に締めつけた紐のあとの胸はおち窪んだ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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