精選版 日本国語大辞典 「加之・加以」の意味・読み・例文・類語
しか‐のみ‐なら‐ず【加之・加以】
〘接続〙 (副詞「しか」に助詞「のみ」、助動詞「なり」「ず」が付いてできた語。古くは主として漢文訓読系の文章の中に用いられる) 先行の事柄に後続の事柄が添加されることを示す。そればかりでなく。その上に。かてて加えて。
※大慈恩寺三蔵法師伝院政期点(1080‐1110頃)一「性(ひととなり)、恬蕑にして栄進を務むることも無し。加(シカノミナラス)隋の政(まつりこと)衰微なるに属して遂に心を憤典に潜(かく)せり」
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