加藤 友太郎(読み)カトウ トモタロウ

20世紀日本人名事典 「加藤 友太郎」の解説

加藤 友太郎
カトウ トモタロウ

明治・大正期の陶業家



生年
嘉永4年9月(1851年)

没年
大正5(1916)年2月27日

出生地
尾張国瀬戸(愛知県)

別名
字=陶寿

経歴
瀬戸の陶工、加藤与八の次男。明治7年に上京し、川本富太郎の紹介で井上良斎の工場に入る。石膏型伝習をうけ、ワグネル博士に師事。10年江戸川製陶所に勤務、15年独立して牛込新小川町に友玉園を開設。ワグネル式窯を設ける。友太郎の製作は美術的と化学的を兼ねていたが、32年に完成した下絵付けの赤は“陶寿紅”と呼ばれ人気を博した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android