日本大百科全書(ニッポニカ) 「勝山(福岡県)」の意味・わかりやすい解説
勝山(福岡県)
かつやま
福岡県北東部、京都郡(みやこぐん)にあった旧町名(勝山町(まち))。現在はみやこ町の北西部を占める。旧勝山町は1955年(昭和30)諫山(いさやま)、久保(くぼ)、黒田の3村が合併して町制施行。2006年(平成18)犀川(さいがわ)町、豊津(とよつ)町と合併しみやこ町となった。旧勝山町域は西部に竜ヶ鼻(りゅうがはな)(681メートル)、障子ヶ岳(しょうじがたけ)(427メートル)などの山地が広がり、林野が町域の過半を占めるが、東流する長峡(ながお)川沿いには沖積低地が開け、国道201号がトンネルで香春(かわら)町へ通じる。稲作農業が中心で、諫山はタケノコの特産地。中心集落の中黒田(なかくろだ)付近には、国の史跡である綾塚(あやづか)、橘塚(たちばなづか)両古墳をはじめ、古墳が多く、安勝寺(あんしょうじ)の寝松、観音(かんのん)山中腹の「胸の観音」、仲哀(ちゅうあい)公園のサクラ並木も有名である。
[石黒正紀]
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