勤操(読み)ごんそう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

勤操(ごんそう)
ごんそう
(758―827)

「きんそう」ともいう。平安初期の三論宗の僧。石淵僧正(いわぶちのそうじょう)とよばれる。俗姓は秦(はた)氏。大和(やまと)国(奈良県)高市(たけち)郡の人。12歳で大安寺の信霊(しんれい)に師事し、20歳で受戒、以後大安寺の善議(ぜんぎ)(729―812)に三論を学ぶ。796年(延暦15)石淵八講を創始し、813年(弘仁4)正月、伝燈大法師(でんとうだいほうし)位で律師に任命された。宮中にて『最勝王経(さいしょうおうきょう)』を講じ、東大寺、西寺(さいじ)の別当を兼ね、826年(天長3)大僧都(だいそうず)に任命され、翌827年5月7日西寺北院にて入寂した。勅により僧正を贈られた。一説には、空海に求聞持法(ぐもんじほう)の行法を授けたという。高野山(こうやさん)普門院に平安後期の画像がある。[伊藤隆寿]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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