化粧・仮粧(読み)けしょう

大辞林 第三版の解説

けしょう【化粧・仮粧】

( 名 ) スル
紅・白粉おしろいなどをつけて顔を美しく見せること。けそう。 「うっすらと-する」
表面だけをつくろい飾ること。また、その飾り。 「差いた刀は-か伊達か/浄瑠璃・碁盤太平記」
建物・器物などの外から見える部分。また、その部分に施す仕上げ・彩色など。 ⇔

けそう【化粧・仮粧】

けしょう(化粧)」に同じ。 「いみじう-し給へれば、常よりも美しう見え給ふ/大鏡 兼家

けわい【化粧・仮粧】

( 名 ) スル
けしょう。みづくろい。 「かみけづり-する/田植草紙」 〔もと「気配」と同語〕

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

け‐しょう ‥シャウ【化粧・仮粧】

〘名〙
① (━する) おしろいや紅などをつけて、顔などを美しく見えるようにすること。つくり。けわい。けそう。→化粧(けしょう)ず化粧(けそう)ず
※宇津保(970‐999頃)内侍督「御息所、〈略〉まうのぼり給ふべきことを思しつつ、てつくしたる御けしゃうをしおはします」
② (━する) 美しく飾りたてること。彩色すること。
梁塵秘抄(1179頃)二「けしゃう狩場の小屋竝び、暫しは立てたれ閨の外に」
※破戒(1906)〈島崎藤村〉一二「川舟は風変りな屋形造りで、窓を附け、舷(ふなべり)から下を白く化粧して赤い二本筋を横に表してある」
③ (━する) 外観だけをきれいに飾ること。うわべの飾り。虚飾。みえ。
浮世草子・傾城色三味線(1701)大坂「鵜(うどのよし)の細杖、けしゃうについて〈略〉人形のありくやうに、ねりだし給ふを」
④ (━する) 製本の際に、本の天、地、小口の紙を切りそろえること。けしょうだち。〔訂正増補新らしい言葉の字引(1919)〕
⑤ 日本料理で、料理を美しくみせるために、塩、うに、卵などをふりかけたり、塗ったり、のせたりすること。

け‐そう ‥サウ【化粧・仮粧】

※竹取(9C末‐10C初)「御身のけさういといたくしてやりてとまりなん物ぞとおぼして哥よみくはへてもちていましたり」

け‐わい ‥はひ【化粧・仮粧】

〘名〙 (次項の「けわい」から派生。ある様子を作ることの意から) けしょう。みづくろい。おつくり。
※六波羅殿御家訓(13C中)第三二条「人の前に出む時は〈略〉さて出む後は、聊もけはいし、させきにて躰をつくろひ、若はきそくづく事あるべからず」

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