北川 波津(読み)キタガワ ハツ

20世紀日本人名事典 「北川 波津」の解説

北川 波津
キタガワ ハツ

明治〜昭和期の社会事業家



生年
安政5年1月9日(1858年)

没年
昭和13(1938)年3月3日

出生地
常陸国水戸(茨城県水戸市)

経歴
水戸藩士の娘として生まれる。25歳の時に結婚したが、間もなく離婚。明治29年東北の三陸沖で大津波が発生すると、罹災して両親を失った児童26人を引き取って養育。これを基にして32年に東京孤児院を開き、以後約40年に渡って身寄りのない子供たちを育てた。また、孤児院の機関誌を発行し、世論に孤児教育の必要性を喚起し続けた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android