十大寺(読み)じゅうだいじ

精選版 日本国語大辞典 「十大寺」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐だいじ ジフ‥【十大寺】

桓武天皇の延暦一七年(七九八)に定められた一〇の官寺大安寺元興寺弘福寺薬師寺四天王寺興福寺法隆寺崇福寺東大寺西大寺総称
東大寺要録(1134)四「東西小塔院〈略〉孝謙天皇造一百万小塔配十大寺

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「十大寺」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐だいじ〔ジフ‐〕【十大寺】

延暦17年(798)に定められた10の官寺。大安寺元興寺がんごうじ弘福寺ぐふくじ川原寺)・薬師寺四天王寺興福寺法隆寺崇福寺東大寺西大寺

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の十大寺の言及

【官寺】より

…680年(天武9)4月に蘇我氏の氏寺であった飛鳥元興寺が,当時あった二,三の国大寺とともに官寺の中に入れられ,また聖徳太子の熊凝(くまごり)寺も舒明天皇のとき百済大寺となったと伝える。奈良時代初期には四大寺,五大寺,七大寺(大安,薬師,元興,興福,法隆,東大,西大寺)と増加し,791年(延暦10)には弘福寺,四天王寺,崇福寺の3寺を加えて十大寺と定め,《延喜式》に至っては唐招提寺,東寺などを加えて十五大寺と呼ばれた。官寺すなわち大寺は国家が檀越(だんおつ)で,造建するに当たっては,造仏官,造寺司が設けられた。…

※「十大寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android