十戒・十誡(読み)じっかい

大辞林 第三版の解説

じっかい【十戒・十誡】

〘仏〙
二〇歳未満の出家者である沙弥・沙弥尼が守るべき一〇の戒め。不殺生・不偸盗ふちゆうとう・不淫泆ふいんいつ(性行為の禁止)・不妄語・不飲酒ふおんじゆ・不塗飾香鬘ふとしよくこうまん・不歌舞観聴(芸能観賞の禁止)・不坐高大広床・不非時食ふひじじき・不蓄金銀宝戒のこと。沙弥の十戒。
十善戒のこと。 《十戒》
〔Decalogue, Ten Commandments〕 旧約聖書の出エジプト記二〇章、申命記五章などで、モーセを介してシナイ山で神からイスラエルの民に与えられたとされる一〇か条の戒め。ヤハウェ以外のものを神としないこと、ヤハウェ神の名をみだりに挙げないこと、父母を敬うこと、安息日を聖別することのほか、殺人・姦淫・盗み・偽証・貪欲、偶像を作ることなどを禁じている。 《十誡》
〔The Ten Commandments〕 アメリカ映画。セシル= B =デミル監督。1923年(古代編だけ1956年にリメイク)封切。紅海が二つに裂ける大トリック撮影が有名。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

じっ‐かい【十戒・十誡】

〘名〙
[一] (十戒) 仏語。仏道修行上、守らなければならない一〇の規律。
沙彌、沙彌尼の受持する十戒。不殺生、不偸盗(ふちゅうとう)、不淫、不妄語、不飲酒(ふおんじゅ)、不塗飾香鬘、不歌舞観聴、不坐高広牀、不非時食、不蓄金銀宝の一〇。普通、沙彌十戒という。沙彌戒。
※今昔(1120頃)一一「槇尾(まきのを)の山寺に頭を剃て十戒を授く」
※大鏡(12C前)六「なかにも、わかうより、十戒のなかに、妄語をばたもちて侍る身なればこそ、かくいのちをばたもたれて候へ」
[二] (Decalogue, Ten Commandments の訳語) キリスト教で、旧約聖書に記された一〇か条の啓示。神がシナイ山の頂上でモーゼに与えたという。「我の他何ものをも神とすべからず」、「偶像を造りてこれを拝すべからず」、「安息日を憶えてこれを聖潔(きよく)すべし」のほか、殺人、姦淫、盗み、偽証、貪欲などを戒めている。モーゼの十戒。
旧約全書(1888)出埃及記「ヱホバその契約の詞なる十誡(ジッカイ)をかの板の上に書したまへり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

タピオカドリンク

中国茶や紅茶などに球状のタピオカを入れた台湾発祥の飲料。「タピオカティー」とも呼ばれ、米国やアジア諸国で人気を集めている。日本では1990年代に台湾のチェーン店が進出して以来、若い女性を中心に幾度もブ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android