十返 肇(読み)トガエリ ハジメ

20世紀日本人名事典 「十返 肇」の解説

十返 肇
トガエリ ハジメ

昭和期の評論家,小説家



生年
大正3(1914)年3月25日

没年
昭和38(1963)年8月28日

出生地
香川県高松市

旧姓(旧名)
十返 一(トガエリ ハジメ)

別名
筆名=大方 宗多(オオカタ ソウダ)

学歴〔年〕
日本大学芸術科〔昭和10年〕卒

経歴
高松市の料亭・淀川楼の長男に生まれる。18歳で上京、日大芸術科に入学。在学中から中河与一主宰「翰林」の同人となり、文芸時評を連載して新進評論家として認められる。昭和16年処女評論集「時代の作家」を出版。戦時中は「新文化」(「セルパン改題)編集長、映画シナリオ執筆などをする。戦後、22年から文芸時評を再開、25年「文学者」同人となり、29年「贋の季節」を刊行。31年自伝的長編小説「最初の季節」を出す。30年代、文壇ゴシップ、映画、野球、風俗、社会などの時評を書き、軽評論の一方の雄となる。他の著書に「現代文壇人群像」「『文壇』の崩壊」「けちん坊」「文壇放浪記」「実感的文学論」など、「十返肇著作集」(全2巻 講談社)がある。戦後、一を肇に改名している。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「十返 肇」の解説

十返 肇 (とがえり はじめ)

生年月日:1914年3月25日
昭和時代の評論家;小説家
1963年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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