千載・千歳(読み)せんざい

精選版 日本国語大辞典 「千載・千歳」の意味・読み・例文・類語

せん‐ざい【千載・千歳】

[1] 〘名〙
① 千年。長い年月。ちとせ。
※続日本紀‐養老六年(722)四月辛卯「朕遐想千載、旁覧九流
太平記(14C後)三「死したらば、名誉は千載(ザイ)に留まって」 〔淮南子‐説林訓〕
② (千歳) 能楽の「翁」で、侍烏帽子(さむらいえぼし)をかぶり素襖(すおう)をつけ小刀を帯びて、翁の露払い役として登場してうたい舞う翁のツレ役。現在、上懸(かみがか)りではシテ方が、下懸(しもがか)りでは狂言方がつとめる。
※大観本謡曲・翁(室町末)「翁この間に白式尉面をつけ、千歳座につくと」
無名抄(1211頃)「詞花・千載、大略後拾遺の風なるべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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