20世紀日本人名事典 「半井 桃水」の解説
半井 桃水
ナカライ トウスイ
明治・大正期の小説家
- 生年
- 万延1年12月2日(1861年)
- 没年
- 大正15(1926)年11月21日
- 出生地
- 対馬国府中(長崎県厳原町)
- 本名
- 半井 洌(ナカライ キヨシ)
- 別名
- 別号=菊阿弥,桃水痴史
- 経歴
- 11歳で上京、共立学舎で学び、三菱に入社したが、退職。明治13年大阪魁新聞に入社したが、廃刊後、父が医院を開いていた釜山に渡る。21年東京朝日新聞記者となり、22年同紙に「啞聾子」を発表。以後小説記者として「くされ縁」「海王丸」、23年「業平竹」、24年「胡沙吹く風」など次々発表、人気作家となった。31年からは大阪朝日にも歴史小説を執筆した。晩年(40年)の代表作に「天狗回状」がある。樋口一葉の師であり、恋人といわれた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報