半畳・半帖(読み)はんじょう

精選版 日本国語大辞典 「半畳・半帖」の意味・読み・例文・類語

はん‐じょう ‥デフ【半畳・半帖】

〘名〙
① 一畳の半分。また、その大きさの畳。
法隆寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)「半畳玖拾参枚」
※栄花(1028‐92頃)玉のうてな「はんでうしきて、上に御円座(わらうだ)重ねて」
芝居小屋などで、見物人に貸し賃を取って貸す、一人分の小さなござ敷物
※評判記・野郎大仏師(1667‐68)吉田玉之丞「火なわのよりよりにきこゑはんてうのかずかずに見え侍れども」
芝居見物人が出す掛け声野次。また転じて、相手をからかったりまぜかえしたりすることば
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉失意政治家「首尾よく落選してゐたお庇(かげ)高見の見物で半畳を云ってゐられる」
浮世草子傾城色三味線(1701)鄙「惣座中は申におよばず、木戸半畳(ハンジャウ)、やぐらだいこを打ます、小ぼうず迄が」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android