日本大百科全書(ニッポニカ) 「協同(生物)」の意味・わかりやすい解説 協同(生物)きょうどう 協同作用ともいう。生物の個体間の相互作用の一種で、関係個体すべてに有利な結果を生ずるものをいう。種内の関係では、アリやミツバチのようにコロニーをつくり、分業や協力をする場合がこれにあたる。相利共生は異種間の協同作用の一種で、地衣を構成する藻と菌の関係、虫媒花(ちゅうばいか)と訪花昆虫の関係のように、それなしに2種の生存や繁殖が困難な場合をいう。一方、ヤドカリとその貝殻の上に生活するイソギンチャクの関係のように、それがなくてもなんとか生存できる場合を原協同作用といい、前者と区別する。[岩城英夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例