南ユランス県(読み)みなみユランス(英語表記)Sønderjyllands

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南ユランス県」の意味・わかりやすい解説

南ユランス〔県〕
みなみユランス
Sønderjyllands

デンマーク南部,ドイツと国境を接するユラン半島南部に位置する県。県都オーベンロー。 1970年に,旧テネル,オーベンローセネルボル,ハーデルスレウの3県が合併してできた。 1864年にドイツ領となった北シュレースウィヒ地域は,1920年の国民投票によってデンマークに復帰し,現在,行政的には南ユランス県に属している。県の西部は沼沢地が多く耕作に適さないが,東部肥沃な粘土質のローム層におおわれ,農牧畜,酪農業が盛ん。歴史的都市としては,1773年にモラビア人によって襲撃された県北のクリスティアンスフェルがあり,モラビア人が残した糖蜜パンが有名。その墓地,博物館も残されている。面積 3929km2。人口 25万 756 (1992推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android