南伊勢(町)(読み)みなみいせ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

南伊勢(町)
みなみいせ

三重県中南部、度会郡(わたらいぐん)にある町。2005年(平成17)南勢町(なんせいちょう)と南島町(なんとうちょう)が合併して成立。北側は紀伊山地東端の山々が迫り、南側は熊野灘(なだ)に面する。海岸は、五ヶ所湾、贄(にえ)湾、奈屋(なや)浦、神前(かみさき)湾、方座(ほうざ)浦などが続き、典型的なリアス式沈水地形を示している。湾岸には漁港が点在し、沿岸・沖合漁業が盛ん。湾内ではマダイやハマチの養殖も行われる。農業は稲作を中心に、施設園芸、畜産などが行われ、五ヶ所湾周辺の丘陵は五ヶ所ミカンの山地となっている。国道260号が町を横断する。海岸部、および北東部の山地は伊勢志摩国立公園(いせしまこくりつこうえん)の指定地域で、別荘地の開発やリゾート施設の建設が進んでいる。五ヶ所浦にある五ヶ所城跡は県の史跡、押渕(おしぶち)の暖地性シダ群落は国の天然記念物に指定されている。そのほか、熊野灘を望む景勝地の鵜倉(うぐら)園地がある。なお、旧南島町地域には平家落人(おちゅうど)が隠れ住んだという竈(かまど)集落がある。竈方(かまかた)ともよばれ、かつては製塩業を生業として8集落があったが、安政年間(1854~1860)の津波で1つは廃村となった。面積241.89平方キロメートル、人口1万2788(2015)。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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