日本大百科全書(ニッポニカ) 「南牧(村)(群馬県)」の意味・わかりやすい解説
南牧(村)(群馬県)
なんもく
群馬県南西部、甘楽郡(かんらぐん)の長野県境にある村。県境の余地(よち)峠付近より発する南牧川が、標高1000メートル前後の山腹急斜面をほぼ東流し、下仁田(しもにた)町で西牧(さいもく)川と合流して鏑(かぶら)川となる。斜面には、削り石で築いた石垣の上にわずかな畑があり、コンニャクイモを栽培している。近年ではブドウや、キクなどの花卉(かき)栽培も行われている。シイタケなどのキノコの生産も多い。中心集落は大日向(おおひなた)で、砥沢(とざわ)は流紋石を利用した砥石(といし)の特産で古くから知られている。下仁田からバスが通ずる。面積118.83平方キロメートル、人口1611(2020)。
[村木定雄]
『『南牧村誌』(1986・南牧村)』
[補完資料] |