南箕輪(村)(読み)みなみみのわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「南箕輪(村)」の意味・わかりやすい解説

南箕輪(村)
みなみみのわ

長野県中南部、上伊那郡(かみいなぐん)の村。伊那盆地の北部、天竜川の右岸段丘上に位置し、西は木曽(きそ)山脈山麓(さんろく)である。段丘上は平坦(へいたん)で稲作が中心であるが、木曽山脈の山麓の緩傾斜地ではトマト、ハクサイ、キュウリ栽培やリンゴ、ナシの果樹栽培、酪農が行われる。JR飯田(いいだ)線、国道153号(三州街道)、中央自動車道が通じ、伊那市との境に伊那インターチェンジがある。南部の大芝原(おおしばはら)は観光開発が進んでいる。信州大学農学部など学校が多く、学園村とよばれる。なお、西方権兵衛峠(ごんべえとうげ)一帯に広大な飛び地がある。木曽方面へは、権兵衛トンネル、姥神トンネル(うばがみとんねる)などによって国道361号の通年利用が可能となった。面積40.99平方キロメートル、人口1万5797(2020)。

[小林寛義]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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