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単純性ヘルペスウイルス感染症 たんじゅんせいヘルペスウイルスかんせんしょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

単純性ヘルペスウイルス感染症
たんじゅんせいヘルペスウイルスかんせんしょう

単純疱疹 (ほうしん) ウイルスによって起こる性行為感染症。感染の特徴は,ウイルスが宿主体内に潜入後,神経節内に潜伏感染を持続し,外界からの種々の刺激で再活性化され,再び表面に病変を起こすことである。したがってヘルペスウイルス感染症には,初感染による病変と,再発性の病変がある。初感染によるものは,感染後,2~7日後,外陰部に数個の小水疱が出現し,やがて表面が破れてびらん,潰瘍 (かいよう) を形成する。女性では外陰部に強い痛みがあり,頻尿,排尿時痛などを訴える。ときには発熱をともなって,そけい部のリンパ節が腫 (は) れ,押すと痛む。外陰部以外に,子宮膣 (ちつ) 部,膀胱 (ぼうこう) などにも小水疱が出現することがある。急性型は比較的女性に多く,感染源は男性性器や性器接吻の際の唾液である。再発の場合,疲労,月経などの体の不調の際に,ヘルペス粒子が再活性化され性器に病変を作るが,急性型に比べ軽く,7~10日前後で自然に治癒する。しかし妊産婦では新生児への感染が問題となっている。治療法は確立されていないが,最近は抗ウイルス剤の効果が期待されている。

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