博労・伯楽・馬喰・馬口労(読み)ばくろう

精選版 日本国語大辞典 の解説

ばく‐ろう ‥ラウ【博労・伯楽・馬喰・馬口労】

[1] 〘名〙 (「はくらく(伯楽)」の変化した語)
① 馬や牛のことに詳しく、またその売買や売買の仲介などを業とする者。また、馬や牛の病気をなおしたり、調教をしたりする者。
※梵舜本沙石集(1283)八「ばくらう、をこげなる僧と見て、ひきまはしひきまはしあやつりて、片目を隠しけるこそ」
② (━する) 牛馬の売買などをすること。また、広く物と物とを交易すること。交易。互市。ばくろ。
日葡辞書(1603‐04)「Bacurǒ(バクラウ) スル〈訳〉馬の商いをする」
[2] (馬口労) 狂言和泉流ばくろうが、生前馬をいじめた罪により閻魔大王に責められるが、馬の稽古をしたいと言う大王を馬に仕立て、それに乗って極楽に行く。江戸初期には大蔵流にも見られる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android