危がる(読み)あやうがる

精選版 日本国語大辞典 「危がる」の意味・読み・例文・類語

あやう‐が・る あやふ‥【危がる】

〘他ラ五(四)〙 (「がる」は接尾語) あぶないと思う。また、その気持態度に表わす。気がかりに思って警戒する。あぶながる。
※枕(10C終)一四四「木の本を引きゆるがすに、あやふがりて」
読本春雨物語(1808)樊噲「母あやうがりて、『〈略〉よく拝みて、御ゐやまひ申して、兄と連れだちてお山にはのぼれ』と云ひてゆるさず」

あぶな‐が・る【危がる】

〘他ラ五(四)〙 (形容詞「あぶない」の語幹に接尾語「がる」の付いたもの) あぶないと思う気持を持ち、それを外に表わす。あぶないと思う様子を見せる。あやぶむ。
増鏡(1368‐76頃)二「院の御心の軽き事を、あぶながり給」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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